産地直販、屋台あれこれ2010-05-21 03:56

アンマンのスーパーは品揃えが充実しているものの、
果物や野菜は道端の屋台で買うと、とても新鮮で激安です。
高速道路沿いに、小型トラックをとめて、農家の人が直販していて、良く買います。

バナナ(↓)


オレンジ(↓)
1キロ、50円程度。あまりにも安いので、ヨルダンに来て以来、
ジュースは99%生絞りものを飲んでいます。


農家のお兄さんが、計ってくれます(↓)
東洋人など殆ど見たことがない田舎の人なので、
私が何人が全く検討がつかないらしく、インド人?と言われました。


スイカ(↓)
砂漠の中の国道の道端で購入しました。
1個60円ぐらい。スイカジュースも結構美味しいです。


ラディッシュ(↓)
アカバの歩道の露店で購入。
スーパーのビニール袋一杯につめて、なんと130円ぐらい。

イラク名物料理、マスグーフ2010-05-17 04:29

イラクの名物料理にマスグーフがあります。
これはもともと、チグリス川でとれる鯉をグリルしたもので、
バグダッドではマスグーフレストランが立ち並ぶ一角があり、
庶民の味として親しまれています。

ヨルダンでも、イラクレストランは何件かあり、そのうちの一つ、
ザード・アル・ヘイル(Zad El Khair)では、マスグーフを楽しめます。


調理の様子を見せてもらいました。

いけすの中の鯉(↓)


いけすから取り出され(↓)


日本とは違い腹側からではなく、背中側から開きます(↓)


火の周りに杭をたて(↓)


杭の間に鯉の開きをはさみ、あぶり焼きに(↓)


出来上がったマスグーフは皆で取り分けて食べます(↓)


臭みは全くなく、味は白身魚のグリル、日本人はしょう油をかけたくなる味です。
あぶり焼きにされているので表面はアジの開きのようにカリカリに仕上がり、中は肉厚でふっくらして、美味しいです。

本場イラクから来たイラク人に言わせると、バグダッドで食べるマスグーフの方が大きくて美味しいとのことですが(アラブ人は大きい魚を好む人が多いです)、それでもここはヨルダンでマスグーフが食べれる数少ないレストランなので、在アンマンの人イラク人も良く訪れます。

大雨2010-03-03 06:27

アラビア半島では「水」が大変貴重であるが故、
ヨルダンでも雨が降ると現地の人は大喜び。
ヨルダンの年間降雨量は200mm以下です。
ちなみに日本の年間降雨量は1700mm程度です。
さて、ここ数日間アンマンでは連続的な大雨でした(↓)

多少地区により差はあるもののなんと4日間で149mm~178mmと記録的な降雨量。
ヨルダン国内の主要ダムは最大容量の60%まで満たされ、
会う人皆が口をそろえて「いい雨だ、いい雨だ、素晴らしい」と大喜び。

しかし、一旦雨が降ると都市の排水設備が整っていないため、
日本では大した雨でなくてもあらゆるところで浸水がはじまり
都市機能があっという間に麻痺してしまいます。
雨の降る確率が少ないため、都市排水設備にそこまで投資していないので、
しょうがないと言えばしょうがないのですが。

ちなみにチュニジアではこんな事業がありました

都市化と気候変動による異常気象が続くと、
どうしても都市防災に、より一層取り組む必要があります。

我が家の地下駐車場(↓)


今回の雨で地下室が40cmまで浸水、
市役所のポンプ車に3回も排水に来てもらいました。
地下駐車場、地下機械室、地下倉庫、地下に住むエジプト人ガードの家は完全に浸水して、何度も市役所に電話してるのに(本当か分かりませんが)ポンプ車が一台しかないと言われ、呼べども呼べども来ない状況。

地下倉庫は散々な状態になってましたが、
それよりも地下機械室がショートするのではないかとハラハラしていました。
凍るように冷たい水の中を歩いて(↓)、車も地下駐車場から救出。。。


道路も日本のように水はけが良くできてないので、
雨が降るとスリップしてこんな交通事故も多発(↓)
ちなみにこれは人は無傷でしたが。


また、人口急増中で常時水不足に悩まされている地域であるが故、
こうして降った雨水を無駄なく逃さず、
効率的に収集する設備の整備を急ぐ必要がありそうですね。

イラク人のお宅でホームパーティ2010-01-18 05:06

在アンマンのイラク人、バグダッド出身のクリスチャンのお宅での
ホームパーティに招待されました。
レストランでは食べれない(あまりにも家庭料理すぎて食べれない)、
イラク家庭料理を沢山食べれ、大満足でした。

デジカメを忘れ、携帯電話で撮影したので↓↓↓
残念ながら写真の色があまり良くないのですが、、、

前菜はサラダ類が数種類。
これは(↓)この地域で最も有名なパセリサラダ、Tabbouleh(タブーレ)です。


タブーレはレバント・クズィン(Levant Cusin)の一種で、
Levantとは昔のシリア、レバノン、イスラエル、ヨルダン、
イラクやトルコの一部エリアを指します。

(↓)イラク家庭料理、Dolma(ドルマ)です。絶品でした!
玉ねぎ、ズッキーニー、ナス、パプリカ、グレープの葉のそれぞれに、
お酢の利いたご飯とラム挽肉が詰められています。
ラムチョップも一緒に煮込まれています。


(↓)イラク家庭料理、Tabsi Bathinjan(タブスィ・バスィンジャン)
これも絶品!
ご飯、牛挽肉がトマトソースで和えられ、ナスで包まれていました。


(↓)イラク家庭料理、Kuba Yakhni(クッバ・ヤクニ)
美味しいです!
ご飯で作った団子の中に牛とラム挽肉が詰められ、
ひよこ豆と一緒に煮込まれたスープです。


これは(↓)お口直しのマンゴーのマスタード和え漬物
とっても酸っぱいのですが、この地域では良く食べられています。


中東地域の人はパーティとなると、夜は長い!
お料理もメインを食べる時間がとても遅いです。
今回は夜7時半スタート、夜11時まではお酒と前菜だけで、ひたすらおしゃべり。
火の通ったメインディッシュは夜11時に登場!

こちらは金土が休みなのですが、木曜の晩はどこの家庭も
ホームパーティを開催したり、外食したりで、賑やかです。
それで、夜9時、10時頃までは、お酒を飲まれる家庭は飲むし、
飲まない家庭はおつまみとソフトドリンクでおしゃべりタイムを過ごします。
レストランへ出かけたり、メインディッシュが登場するのは夜9時、10時、
それからひたすら食べ、帰宅は深夜。

おしゃべり好きなので、あっという間に時間は過ぎてしまうのですが、
この生活当然太ります!

今回はわざわざイベント会社から
ウード奏者と歌い手を呼んでくれました(↓)


ウードは基本的には静かなミュージックなので、
激しいアラブダンスは踊らないのが普通ですが、
フォークダンスのような簡単なステップを踏む踊りはあります。

ということで、食べたあとは無駄な努力と分かりつつ、
少しでもカロリー消費のため、ステップを踏みました!

アンマンのクリスチャン村、フヘイス2010-01-17 07:24

今年は中東全体で暖冬、今週末もとても家でじっとしていられない、
ポカポカ陽気です。

ということで、アンマンでも一番大きいショッピングモール、
City Mallに買い物に行ったあと、
そこから5km程度離れた、クリスチャンの村
フヘイス村(Al-Fuheis)にぶらぶらと出かけてみました(↓)


ここは特段観光地ではなく、住人の9割以上はクリスチャンで、
サルトにも程近い所にあります。

City Mallからフヘイス村への道のりはこの通り緑いっぱい(↓)


アンマンに住んでいて不思議に思うのは、5km、10km、15km、
といった短い距離を走るだけで
突然緑園地帯に出たり、砂漠に出たり、岩山に出たりで、
風景があっという間に変化すること。
高低差が著しいため、わずかな距離で天候や土壌の状況が
大きく変化するみたいです。

村の中を走っていると古い石造りの家を時折見かけます。
これは100年ぐらい前の家でしょうか(↓)
現在のヨルダンでは地方でももっぱらコンクリートブロック等の近代材料を用いた家に変わり、こうした家は殆ど見かけることができません。


ペトラにあるTaybet Zaman(タイベ・ザマン)ホテル
こうした家々を復元した客室になっています。

この家は空き家でした(↓)


玄関の上には十字架(↓)


村の中には他にも石造りの家が点在していました(↓)


そして、村の広場もこの通り、イエス・キリストの人形(↓)


教会も沢山あり、遠くの山の緑がきれいです(↓)


何でしょうか?イブラヒム神父寄贈と書いてありました(↓)


イスラム教徒に多い名前の一つにイブラヒムがあるので、
ムスリムだけにゆかりがあるのかと思い込みがちですが、
考えて見れば預言者イブラヒム(もしくはアブラハム)は
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のそれぞれに「親愛なる父」として登場しています。

さて、一息つくために町のカフェに入りました(↓)


Zuwwadeh(ズワーデ)というところで(↓)


石造りの落ち着いた雰囲気で(↓)、なかなかお勧めです。


休憩にはやっぱりこれ!
ヨルダンで一番飲まれているビール、アムステル(↓)
(ビールしか飲まなかったのですけど、メニューを見たらアラブ料理も充実、
朝10時からのアラブ・ブレックファストも有り)


アラビーな絵も飾ってあり(↓)


毎日、夜8時から生演奏もあるみたいです(↓)


ということで、今度は夜来たいと思います。

アンマンも年末年始はお祝いシーズン2010-01-03 15:05

クリスマス、年末年始はアンマンも賑やかなシーズンです。
ホテルやデパートも1月上旬頃までクリスマス・ツリーが飾られ(↓)
町の中もそこそこライトアップされています。


ヨルダンは92%近くがイスラム教徒で、6%程度のアラブ系キリスト教徒がおり、
イスラム教徒の行事・祝い事は別の時期にありますが、
クリスマスと1月1日は国民の休日になっています。
アンマンは仕事での駐在者やヨルダン人と結婚した外国人在住者が多いこと等から、
至るところでクリスマスや新年の祝い事があります。

ところで、イスラム教では他者をイスラム教に改宗することが
他者の幸福にもつながると一般的に考えられており、
他者を思う気持ちから改宗が(強要はされていませんが)勧められているため、
イスラム教徒との結婚の場合、親族との体裁上イスラム教に改宗する人もいます。
女性の場合必ずしも改宗は必須ではなく、子供は父親方の宗教を継承することになっています。

ヨルダン人と結婚している外国人の中には、
結婚届け上、イスラム教徒に改宗したことになっていても、
宗教は個人の考えまかせという家庭もあり、
お父さんはモスクに行くけど、お母さんは教会に通う、
宗教関連の祝い事はそれぞれの宗教にあわせて家庭の中でも行うといった、
国際結婚カップルを良くみかけます。

夫婦間で宗教が違うご家庭のお祝いにさそわれました(↓)
キリスト教徒の断食(宗派によりクリスマス前の数週間断食有り)明けのお祝いでした。


ユーロ圏出身のキリスト教正教会徒のお宅にも誘われました。
ご家族の守護聖人ニコライ聖人(サンタクロースのモデル)のお祝いです。
主が抱えている黒い塊は?(↓)


抱えてたのはこんなアフリカンなお方(↓)
頭の帽子はPKO(国際連合平和維持活動)のものです、
日本の自衛隊もかぶってましたよね。
主は元PKO関係者で、今はアンマンを拠点に西アジア(アフガニスタン等)、
中東(イラク等)、アフリカ(スーダン等)で活動する外国人の安全管理に従事中。


ヨルダンでは最近はアメリカやイギリスへ留学する人も増えましたが、
一昔前までは距離的な近さや学生受け入れ態勢の充実度等もあって、
旧社会主義国(ロシア、ウクライナ、ユーゴ圏)に留学していた人も多くいました。

NHK初代「うたのお兄さん」、
ビューティフル・サンデーの「田中星児」さんが、
かつてのユーゴスラビアを訪れた時、歌って、踊って、食べて(飲んで)、
自由気ままに生きる様に感激した様子をテレビで語っていたのを記憶しています。

どうもこの感覚、食べて、歌って、踊って、しゃべり好き、気ままな性格のアラブ人にも
一部通じるようで、旧社会主義系国との国際結婚カップルを良く見かけます。


年越しは去年も今年もユーロ出身者中心のパーティに参加(↓)
ここでも、ユーロ懐メロが流れれば、踊りは永遠に止まらず!


それぞれの国毎の時差に合わせ、
何回も新年あり、国毎の国歌斉唱あり(↓)


今年の一番人気ソングはこれ(↓)
1978年のラスプーチン


去年の一番人気ソングはこれ(↓)
1979年のジンギスカン

イスラム教犠牲祭&羊&ヨルダンでも穀物価格高騰の影響?!2009-12-03 12:00

11月27日から30日はイスラム教の犠牲祭(イード・ル・アドハー)の連休でした。
犠牲祭はこの時期行われるメッカへの大巡礼(ハッジ)の後のお祝いです。
羊がいけにえとして捧げられ、
家庭によっては羊を丸々一匹おろし、親族間で分け合ったり、
場合によっては貧しい人に配ったりすることもあります。

この通り、デパート等、街中では羊の飾りでいっぱい(↓)


砂漠の中の国道を走っていると
普段は砂漠地帯の奥深くにいるベドウィン(砂漠の遊牧民)も、
この時期なぜかしら国道沿いに移動してきます。
(写真は死海沿いに移動してきたベドウィン、テント暮らしです
おそらく、家畜の羊を売るためだと思います。


この連休、寒くなったアンマンを抜け出し、
昼間はTシャツでも過ごせる暖かいアカバへ来ました。
さっそく羊料理を作ろうと、ローカルマーケットに買出しです。

肉屋の前で(↓)
売られてきた羊と地元の男の子。
ヨルダンの羊はどういうわけかお尻(ちょうどシッポのある箇所)から
30センチ四方程度の脂身の塊が、ぶらさがっています。
この脂身の塊が、これまた美味しいのです(日本では脂身等食べませんでしたが)


肉屋の前、羊の頭ちょっと怖いです(↓)
でも、食べ物に感謝するという意味で、
人によっては羊の頭も調理して食べます。


とりあえず、肉屋でラムチョップとなる背骨の箇所、
とっても柔らかくて美味しい部分を購入。
肉屋のおじさんに骨をとってもらいました(↓)


ヨルダン産の骨付きラム肉1.4kg購入、お値段は18ドルぐらいでした。
骨をとってもらった後は800g程度です。


ヨルダン産の羊は大変美味しいことで有名で、
ニュージーランド等からの輸入物より常に値段が高いです。
しかし、1年ぐらい前からヨルダン産のラム肉の値段があがりはじめ、
現地ではかつてない高級肉となってしまっています。
安い時では1kgあたり10ドル程度だったものが、今では15ドルです。
ヨルダン人は肉といえばラム肉を食べてきたのに、
大家族の家庭等、簡単には手が出せなくなってきた人もいます。
値上がりの原因の一つは穀物価格高騰です。

てっきり羊は放牧され、
草だけを食べているのかと思っていましたが、違うようです。

羊を育てているベドウィンたちは、1日の放牧を終えると、
羊に飼料を与えていて、
これが大豆や大麦のカス(ビール製造過程にできる麦の皮等)からなっています。

飼料の原材料価格が高騰したため、
ベドウィンも羊を維持できず、手放すことが多くなったようです。
これらの飼料に対し、政府が補助金を一時的に入れたこともあったようですが。

さらに、ヨルダン産のラム肉は美味しいことでも有名なので、
サウジアラビア等に流れることも多いです。
結果としてはヨルダンの市場に出回る羊の数が減って
高級肉となってしまっているのが現状です。

さて、購入したラム肉は八百屋(↓)で買った野菜とともに調理しました。


煮込みです(↓)


お味は超ジューシー。
暖かい気候の中、外でビールとともに(↓)絶品です!


食べ残したラム肉も翌日トマト煮込みに(↓)
ヨルダン産のラム肉は本当に美味しいですよ!