アラブ楽器の女王「ウード」2009-11-16 07:32

エルビル、ダウンタウンのスークの中のCD街(↓)
その場で欲しい音楽をCDに焼いてくれます。
(日本では著作権に関わりますが)

イラクの古典楽器といえば「ウード」
ということでウード楽曲をCDに焼いてもらいました。


中東の奥ゆかしさを感じさせられる音色、
これがウードです(↓)
弾いているのはイラク人の有名な奏者Naseer Shammaです。



子供の頃、「アラジンと魔法のランプ」をはじめとした物語、
「アラビアン・ナイト」の虜になった方も多いかと思います。

そもそもアラビアン・ナイトは中世イスラム期に描かれた説話集であり、
当時のイラク地域の様子、市民の様子や貴族の生活ぶりについて
活き活きと描かれています。

この中で宮殿の宴の様子が描かれることも多く、
(ベリーダンスとともに)ウードは宴には欠かせない楽器の一つでした。

さらに時代を遡るとウードの原型は5000年前の
南メソポタミア(現在のイラク)で存在していたとされています。

イラクで発達したウードはその後、
トルコや北アフリカ、その他多くの中東国々に広まっていきました。