イラク名物料理、マスグーフ2010-05-17 04:29

イラクの名物料理にマスグーフがあります。
これはもともと、チグリス川でとれる鯉をグリルしたもので、
バグダッドではマスグーフレストランが立ち並ぶ一角があり、
庶民の味として親しまれています。

ヨルダンでも、イラクレストランは何件かあり、そのうちの一つ、
ザード・アル・ヘイル(Zad El Khair)では、マスグーフを楽しめます。


調理の様子を見せてもらいました。

いけすの中の鯉(↓)


いけすから取り出され(↓)


日本とは違い腹側からではなく、背中側から開きます(↓)


火の周りに杭をたて(↓)


杭の間に鯉の開きをはさみ、あぶり焼きに(↓)


出来上がったマスグーフは皆で取り分けて食べます(↓)


臭みは全くなく、味は白身魚のグリル、日本人はしょう油をかけたくなる味です。
あぶり焼きにされているので表面はアジの開きのようにカリカリに仕上がり、中は肉厚でふっくらして、美味しいです。

本場イラクから来たイラク人に言わせると、バグダッドで食べるマスグーフの方が大きくて美味しいとのことですが(アラブ人は大きい魚を好む人が多いです)、それでもここはヨルダンでマスグーフが食べれる数少ないレストランなので、在アンマンの人イラク人も良く訪れます。

イラク人のお宅でホームパーティ2010-01-18 05:06

在アンマンのイラク人、バグダッド出身のクリスチャンのお宅での
ホームパーティに招待されました。
レストランでは食べれない(あまりにも家庭料理すぎて食べれない)、
イラク家庭料理を沢山食べれ、大満足でした。

デジカメを忘れ、携帯電話で撮影したので↓↓↓
残念ながら写真の色があまり良くないのですが、、、

前菜はサラダ類が数種類。
これは(↓)この地域で最も有名なパセリサラダ、Tabbouleh(タブーレ)です。


タブーレはレバント・クズィン(Levant Cusin)の一種で、
Levantとは昔のシリア、レバノン、イスラエル、ヨルダン、
イラクやトルコの一部エリアを指します。

(↓)イラク家庭料理、Dolma(ドルマ)です。絶品でした!
玉ねぎ、ズッキーニー、ナス、パプリカ、グレープの葉のそれぞれに、
お酢の利いたご飯とラム挽肉が詰められています。
ラムチョップも一緒に煮込まれています。


(↓)イラク家庭料理、Tabsi Bathinjan(タブスィ・バスィンジャン)
これも絶品!
ご飯、牛挽肉がトマトソースで和えられ、ナスで包まれていました。


(↓)イラク家庭料理、Kuba Yakhni(クッバ・ヤクニ)
美味しいです!
ご飯で作った団子の中に牛とラム挽肉が詰められ、
ひよこ豆と一緒に煮込まれたスープです。


これは(↓)お口直しのマンゴーのマスタード和え漬物
とっても酸っぱいのですが、この地域では良く食べられています。


中東地域の人はパーティとなると、夜は長い!
お料理もメインを食べる時間がとても遅いです。
今回は夜7時半スタート、夜11時まではお酒と前菜だけで、ひたすらおしゃべり。
火の通ったメインディッシュは夜11時に登場!

こちらは金土が休みなのですが、木曜の晩はどこの家庭も
ホームパーティを開催したり、外食したりで、賑やかです。
それで、夜9時、10時頃までは、お酒を飲まれる家庭は飲むし、
飲まない家庭はおつまみとソフトドリンクでおしゃべりタイムを過ごします。
レストランへ出かけたり、メインディッシュが登場するのは夜9時、10時、
それからひたすら食べ、帰宅は深夜。

おしゃべり好きなので、あっという間に時間は過ぎてしまうのですが、
この生活当然太ります!

今回はわざわざイベント会社から
ウード奏者と歌い手を呼んでくれました(↓)


ウードは基本的には静かなミュージックなので、
激しいアラブダンスは踊らないのが普通ですが、
フォークダンスのような簡単なステップを踏む踊りはあります。

ということで、食べたあとは無駄な努力と分かりつつ、
少しでもカロリー消費のため、ステップを踏みました!

イラク・エルビルのスーパー2009-11-19 06:13

住み慣れない土地ではスーパーを訪れると、
おおよその物価がわかります。

イラク・エルビルのスーパーです(↓)

イラク或いはエルビルと言っても
どんなところか想像するのは難しいと思いますが、
町の中心部のある程度の規模のスーパーであれば、
意外と商品は充実しているのです。

スーパーの入り口(↓)


入り口脇でポテトチップスの計量販売(↓)
これ良く見かけます。子供がおやつ用に良く買っています。


至って普通のスーパーです(↓)


レジもバーコード処理ですし(↓)


フィットネスマシンも売ってます(↓)


ガーフィルドの遊具(中国製)もなぜか売ってます(↓)


こんな変な遊具(中国製)も売ってます(↓)

家電類は安価な中国製から、
高価なドイツ製まで色々な商品が揃っています。

ところで、ヨルダンの新聞に国民の82%は太りすぎと書いてありましたが、
ヨルダンに限ったことではなく、
中東圏の人はとにかくハイカロリーモノを食べます!

太っていると指摘される原因はスーパーで見ると一目瞭然。
これ業務用品ではありません、一般家庭用です(↓)

マヨネーズ2.5kg(↓)

ケチャップも2.5kg置いてありました


植物油一斗缶(いっとかん、18リットルぐらいでしょうか?)(↓)
この容器は日本では確か塗料や灯油が入っていたと記憶。。。


中東での食生活、油があってナンボの世界です!

アラブ楽器の女王「ウード」2009-11-16 07:32

エルビル、ダウンタウンのスークの中のCD街(↓)
その場で欲しい音楽をCDに焼いてくれます。
(日本では著作権に関わりますが)

イラクの古典楽器といえば「ウード」
ということでウード楽曲をCDに焼いてもらいました。


中東の奥ゆかしさを感じさせられる音色、
これがウードです(↓)
弾いているのはイラク人の有名な奏者Naseer Shammaです。



子供の頃、「アラジンと魔法のランプ」をはじめとした物語、
「アラビアン・ナイト」の虜になった方も多いかと思います。

そもそもアラビアン・ナイトは中世イスラム期に描かれた説話集であり、
当時のイラク地域の様子、市民の様子や貴族の生活ぶりについて
活き活きと描かれています。

この中で宮殿の宴の様子が描かれることも多く、
(ベリーダンスとともに)ウードは宴には欠かせない楽器の一つでした。

さらに時代を遡るとウードの原型は5000年前の
南メソポタミア(現在のイラク)で存在していたとされています。

イラクで発達したウードはその後、
トルコや北アフリカ、その他多くの中東国々に広まっていきました。

市民の味方、エルビルの市場2009-11-15 08:27

エルビル都城の真下は市場(アラビア語ではスーク)が広がっています(↓)
新たなショッピングセンターが続々と建設されてるので、
昔ながらのスークは年々減ってはいますが。


スーク入り口付近で絵を売る露店(↓)


スークの周りも生活雑貨を売る商店があふれ(↓)


スークの中で生活雑貨を売るお店(↓)


威勢のいい絨毯屋のおじさん(↓)


スーク前の整備された公園(↓)


エルビルに初めて来たとき驚いたのは、
街中に噴水が多いこと、街路樹が植わってること。

特に噴水については、アンマンでは殆ど見たことがなく、
ここでは市民の憩いの場を所々整備している様子が伺えました。


スークに来ると市民の活気あふれる生活感が伝わってきます。

8000年の都、エルビル都城2009-11-14 08:47

イラク、エルビル市中心部の航空写真です(↓)
放射線状に都市が広がるのが分かりますか?

航空写真の中心を拡大してみてください。
この放射線状に広がる都市の中心にあるのがエルビル都城です(↓)


大きな地図で見る


イコモス(International Council on Monuments and Sites)によれば、

8000年前からの都市居住痕跡があり、
世界で最古の都市ではないかと推測されています。

都城の形状は直径400mやや変形した円形を保ち(↑)

城壁に囲まれ、小高い丘の上に立ちます(↓)


考古学調査では紀元前3000年前のアッシリアからはじまり、
その後の古代メソポタミア・バビロニア、ペルシャ、ギリシャ、
プレ・アラブ時代の痕跡が明確に示されています。

都城内は道路や住居がひしめきあい、モスクや小さな広場もあり、
街として活き活きしていた様子が思い起こされます。
路地の様子(↓)


ごく最近まで都城内に人々が住んでおり(↓)
観光開発に取り組む市の方針で住民は移転しました。


路地から見た中庭付の住居(↓)
火災があった模様。


海外からの支援により、修復工事が進められています(↓)


中庭噴水付の建物、ホテルとして利用されていたそう(↓)


かつてのホテルの中の様子(↓)


都城内の建物を観光客用のショップとして利用(↓)


クルド地域の民族帽が展示されてました(↓)

クルド地域伝統柄の絨毯も販売(↓)

最高の夕日とイラクNo.1ケバブ2009-11-09 07:38

今日もイラク・クルド地域に沈みゆく夕日。
秋空の澄んだ空気を肌で感じ、とっても素敵(↓)


エルビル市内中心部の夜景(↓)


中東の中でもイラクのケバブは美味しいとされ、
イラクの中でもエルビルのケバブがもっとも美味しいと有名です。

ヨルダンも含めてこの地域のケバブは、
ラム肉100%の挽肉を串焼きにしたもの(↓)


市場の奥深くにある行列のできる店で、
最高のケバブを食べました(↓)

おお~なんともジュ~シ~!外はカリッ!中はフワフワ!
確かにヨルダンで食べたどのケバブよりも美味しい!


ケバブを楽しんだ後は、
甘~い紅茶を飲むのがクルドスタイル(↓)


お腹一杯で大満足なのに、
市場入り口でついついアイスを。。。(↓)
すごい色だけど、まあまあです。

アイス屋さんのおじさんたち(↓)