月夜のウンムカイスとゴラン高原 ― 2009-11-02 06:36
10月最後の週末、長雨で道もこんな状態の中(↓)
ヨルダン北部、シリア国境近くのローマ遺跡、
ウンムカイス(Umm Qais)に行きました。
でも、雨上がりのおかげで、こんな幻想的な風景に出会いました。
月夜に浮かぶウンムカイス遺跡(↓)
夕焼けに包まれる遺跡(↓)
雨上がりの静けさの中、佇む古代の列柱(↓)
ウンムカイスはかつてはガダラと呼ばれた都市。
聖書ではイエスが悪霊に取り付かれた2人の男性から、
悪霊を豚の中に追いやったと、書かれています。
これは(↓)地元の聖者を埋葬するため360年頃に建設された地下埋葬室。
後にイエスの奇跡「ガダラの豚」巡礼者向けの教会に改装されました。
実はこの地域の近くに最近まで「メスの豚」名付けられた村があったそうですが、
現在のヨルダンはイスラム教国家のため、村の名前は変更されたようです。
ガダラについておおよそ分かっている歴史は、
プトレマイオス朝の紀元前約200年以降、
セレウコス朝やユダヤ・ハスモン家の支配等を経て、
紀元前64年のローマ・ポンペイ将軍支配以降、
都市として飛躍したとのこと。
8世紀頃までは多くのクリスチャンがこの地にいました。
その後、地震等の影響で都市は衰退するのですが、
1960年代以降の近年に入り、この地域(ゴラン高原)は中東戦争で、
特にシリア・イスラエル間の領地争いの激しい戦いの場でもありました。
ウンムカイス遺跡はゴラン高原の南端の小高い山にたち、
これが(↓)ゴラン高原のはじまり、奥に見えるのがガリラヤ湖。
そして、高原の麓の村々も見えますが(↓)
手前はヨルダン領、奥に見える村は
イスラエルとシリアで現在も領地争いをしているそうです。
ヨルダン北部、シリア国境近くのローマ遺跡、
ウンムカイス(Umm Qais)に行きました。
でも、雨上がりのおかげで、こんな幻想的な風景に出会いました。
月夜に浮かぶウンムカイス遺跡(↓)
夕焼けに包まれる遺跡(↓)
雨上がりの静けさの中、佇む古代の列柱(↓)
ウンムカイスはかつてはガダラと呼ばれた都市。
聖書ではイエスが悪霊に取り付かれた2人の男性から、
悪霊を豚の中に追いやったと、書かれています。
これは(↓)地元の聖者を埋葬するため360年頃に建設された地下埋葬室。
後にイエスの奇跡「ガダラの豚」巡礼者向けの教会に改装されました。
実はこの地域の近くに最近まで「メスの豚」名付けられた村があったそうですが、
現在のヨルダンはイスラム教国家のため、村の名前は変更されたようです。
ガダラについておおよそ分かっている歴史は、
プトレマイオス朝の紀元前約200年以降、
セレウコス朝やユダヤ・ハスモン家の支配等を経て、
紀元前64年のローマ・ポンペイ将軍支配以降、
都市として飛躍したとのこと。
8世紀頃までは多くのクリスチャンがこの地にいました。
その後、地震等の影響で都市は衰退するのですが、
1960年代以降の近年に入り、この地域(ゴラン高原)は中東戦争で、
特にシリア・イスラエル間の領地争いの激しい戦いの場でもありました。
ウンムカイス遺跡はゴラン高原の南端の小高い山にたち、
これが(↓)ゴラン高原のはじまり、奥に見えるのがガリラヤ湖。
そして、高原の麓の村々も見えますが(↓)
手前はヨルダン領、奥に見える村は
イスラエルとシリアで現在も領地争いをしているそうです。
コメント
_ <ま> ― 2009/11/14 17:01
Samantaさんこんにちは。月夜に浮かぶウンムカイス遺跡の写真、本当にきれいですね!「ガダラの豚」は中島らもの小説のタイトルとばかり思っていましたが、オリジナルが聖書の説話で、しかもその土地が遺跡として残っているなんて、初めて知りました。勉強になりまする。
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