宗教史の証人、アヤソフィア2009-11-25 09:52

トルコの世界遺産「イスタンブール歴史地域」にある、
もう一つの巨大宗教建築はアヤソフィアです。

ブルーモスクの正面に建ちます。

建立は360年、何度かの改修を経て、
537年以降このような荘厳な姿に再建されました(↓)
以後ギリシャ正教の総本山となりました。


中央には直径31m、高さ56mの巨大なドーム(↓)


15世紀以降はこの地域が
オスマントルコにより征服されたことにより、
教会はモスクへと改修されることになりました。

中央にはキリスト・聖母子像(イスラム期にはこのモザイク画は隠されていました)、
左右の円形プレートにはイスラム・アッラーの名が刻まれています(↓)


モスクへの改修にあたっては、建物外構に4本のミナレットが建設され、
室内にはメッカの方向を示すミフラーブが配置され(↓)
さらに壁面のキリスト教モザイク画等は漆喰で隠されることとなりました。


さて、ブルーモスクとの建築的な違いは、
回廊空間が平面上明確に示されていること(↓)


より早い時期の建築物であったことから、
施工技術にも限りがあり、
窓の数も限定されていることです(↓)


一方で、室内の壁面の面積が大きかったことにより、
見事なモザイク画やフレスコ画が描かれ(↓)


色とりどりの石が壁面を飾ることとなりました(↓)


アヤソフィアはトルコ共和国が成立以降は
宗教的遺構として位置づけられ、
現在は博物館として観光客に公開されています。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://urban.asablo.jp/blog/2009/11/25/4720009/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。